日本大学の付属中学校

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日本大学の付属中学校の特集ページです。日大付属中学校の内部進学率・他大合格者数・偏差値などを比較して掲載しています。又、日本大学への内部進学の条件(基礎学力到達度テスト・セレクション・特別選抜推薦など)についても詳細に解説しています。日大の付属中学校の受験を検討されている方は是非参考にして下さい。

Contents

日本大学系列の中学校・高校

日本一のマンモス大学である「日本大学」は付属中学・高校の数でも日本一です。日大の付属高校は、北は北海道から南は宮崎まで13都道府県に23もの数があります。日大の付属だからといって卒業生がみな日大に進むとは限りません。佐野日大や日大第二のように難関大学へ多数の合格者を出しいる付属高校もあります。

日大付属校の種類

日大付属校は「正付属」「特別付属」「準付属」の3つに分類することができます。

正付属:日本大学と同じ「学校法人日本大学」が設置している中学校・高校です。日大は学部別に沢山のキャンパスがありますが、その各学部キャンパスに設置・併設されている「併設校」と、そうではない「単独校」の2種類があります。

特別付属:戦後のGHQの財閥解体により、「学校法人日本大学」から分裂させられた各学校法人が設置・運営している中学校・高校です。

準付属:元は日大とは全く関係がない学校法人が運営していた学校ですが、日大と契約することで付属校となった学校です。

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日大付属校の見分け方

「第一」「第二」「第三」のいずれかが含まれるのが「特別付属」です。残った学校のうち、「日本大学〇〇中学校」のように先に「日本大学」がくる学校が「正付属」、「〇〇日本大学中学校」のように後に「日本大学」がくる学校が「準付属」です。

日本大学の付属校

<<正付属>>学校法人日本大学が運営

日本大学中学校・高校(神奈川県横浜市):単独校

日本大学山形高校(中学なし、山形県山形市):単独校

日本大学東北高校(中学なし、福島県郡山市):工学部併設校

日本大学習志野高校(中学なし、千葉県習志野市):理工学部併設校

日本大学豊山中学校・高校(東京都文京区):単独校

日本大学豊山女子中学校・高校(東京都板橋区):単独校

日本大学鶴ヶ丘高校(中学なし、東京都杉並区):生物資源科学部併設校

日本大学櫻丘高校(中学なし、東京都世田谷区):文理学部併設校

日本大学藤沢中学校・高校(神奈川県藤沢市):生物資源科学部併設校

日本大学三島中学校・高校(静岡県三島市):国際関係学部併設校

日本大学明誠高校(中学なし、山梨県上野原市):単独校

<<特別付属>>学校法人日本大学第一学園が運営

日本大学第一中学校・高校(東京都墨田区)

千葉日本大学第一中学校・高校(千葉県船橋市)

<<特別付属>>学校法人日本大学第二学園が運営

日本大学第二中学校・高校(東京都杉並区)

<<特別付属>>学校法人日本大学第三学園が運営

日本大学第三中学校・高校(東京都町田市)

<<準付属>>

札幌日本大学中学校・高校(学校法人札幌日本大学学園)

土浦日本大学中等教育学校・高校(学校法人土浦日本大学学園)

岩瀬日本大学高校(学校法人土浦日本大学学園)※元は土浦日大の分校

佐野日本大学中等教育学校・高校(学校法人佐野日本大学学園)

長野日本大学中学校・高校(学校法人長野日本大学学園)

大垣日本大学高校(学校法人大垣日本大学学園)

長崎日本大学中学校・高校(学校法人長崎日本大学学園)

宮崎日本大学中学校・高校(学校法人宮崎日本大学学園)

系列大学(日本大学)への内部進学について

2013年以降に日大の付属高校に入学した学生さんを対象に系列大学(日本大学)への推薦入学へのシステムが大きく変わりました。

以前は、高3の11月に「日本大学付属高等学校等統一テス(通称:日大統一テスト、日統一)」というテストが実施され、3年間の高校の評定と合わせて選抜されるのが主な日大へのルートでしたが、テスト名称が「基礎学力到達度テスト」となるのに伴い、基準などが大きく変わりました。

以下では、「基礎学力到達度テスト」を含めた日大付属高校の学生が系列大学(日本大学)へ推薦で入学する方法について解説します。

「日大統一テスト」から「基礎学力到達度テスト」に代わった背景

日大統一テストから「基礎学力到達度テスト」を中心とした選抜に代わった理由としては、少子化対策があげられます。以前の「選抜」を目的としたテストから「受け入れ」を目的としたテストへの移行といえるでしょう。

日本大学当局としては、「付属校からの内部進学率4割前後」という現状から1割増しの「内部進学率5割前後」へのアップを目論んでいるようです。又、推薦入試・AO入試などで他大に行ってしまう学生を少しでも少なくするために、高3の回目の2回目の「基礎学力到達度テスト」の実施日を「日統一」時代より大幅に早めています。

日大付属校からの推薦の種類

日大付属校から日本大学への推薦入試には、以下の2つがあります。

1.基礎学力選抜推薦(基礎学力到達度テスト→セレクション→一部で学部別試験)

2.特別選抜推薦(評定・取得資格など各学部が定めた条件での選考→一部で学部別試験)

基礎学力選抜でのセレクション1回目で不合格となった場合のみ、「特別選抜推薦」に出願が可能です。

基礎学力選抜推薦とは

「基礎学力到達度テスト」を中心に選抜を行う付属校の推薦入試制度です。「基礎学力到達度テスト」での「標準化得点」が「全体の8割以上」であった場合のみ「セレクション」に進めます。一部の学部では「セレクション」通過者に対して独自に小論文・面接・実技などが行われます。

基礎学力到達度テストとは

全国の日大付属校生(1学年約9千人)が一斉に受験するセンター試験のようなテストです。高校1年の4月・高校2年の4月・高校3年の4月と9月にあります。このうち、大学の選考に関係するのは「高校2年の4月・高校3年の4月と9月」の計3回です。3回の試験を2:2:6の割合で合算して先行します。

高校1年の4月・高校2年の4月・高校3年の4月は、「英語・数学・国語の3教科」です。高校3年の9月は、文系は「英語・数学・国語・地歴公民の4教科」が、理系は「英語・数学・国語・理科の4教科」が行われます。

標準化得点とは

日大の基礎学力到達度テストの「偏差値」のようなものです。元々の点数(素点)を「平均が50点になるように」修正した点数です。

「標準化得点」が「全体の8割以上」に入っていればセレクションに進めますが、人気学部・学科・コースの場合、「ギリギリ通過者」はセレクションを通過できません。

・セレクションとは
「基礎学力到達度テスト」で「全体の8割以上」に入った場合、次の「セレクション」に進みます。志望した各学部による選考ですが、こちらも「基礎学力到達度テスト」の結果が使われます。合格基準は学部・学科・コースにより異なります。人気学部は当然、基準が高くなり合格が難しくなります。

特別選抜推薦とは

特別選抜推薦は、基礎学力選抜でのセレクション1回目で不合格となった場合のみ、出願が可能です。

主に高校3年間の成績(評定平均)などを基準とした選考です。各学部により基準の評定やその他の条件が異なります。

<日大商学部の例>
全体の評定平均値が4.0以上(1校につき15名が上限)
全体の評定平均値が3.8以上で、指定する資格所有者
など

各高校が「学校長推薦」という形で大学に対して志願者を知らせます。学部・学科・コースによっては、小論文・面接・実技試験などが行われることがあります。

日大付属校の内部進学率と他大受験合格実績について

日大付属校の「日大への内部進学率」と「他大受験の合格実績」についての比較を以下にまとめてみました。

※関東・東海地区の付属校のみを掲載しています
※国公立難関大学と早慶・MARCHの合格者数を掲載しています。
※日大の付属の中で中学校がある中高一貫校のみを掲載しています。
※中学校の偏差値は80%合格偏差値です。

日本大学第一中学校→日本大学第一高校(東京都墨田区)の他大学合格実績・内部進学状況

日本大学第一中学校の偏差値:35

卒業生348名
日大への内部進学:248名(内部進学率71%)
他大学への進学:74名(22%)

・国公立大学・私立大学の合格者数
早稲田大学:3名
慶應義塾大学:-
明治大学:8名
青山学院大学:5名
立教大学:5名
中央大学:1名
法政大学:13名

日本大学第二中学校→日本大学第二高校(東京都杉並区)の他大学合格実績・内部進学状況

日本大学第二中学校の偏差値:43

卒業生428名
日大への内部進学:112名(内部進学率26%)
他大学への進学:253名(59%)

・国公立大学・私立大学の合格者数
早稲田大学:33名
慶應義塾大学:6名
明治大学:46名
青山学院大学:25名
立教大学:28名
中央大学:41名
法政大学:74名

日本大学第三中学校→日本大学第三高校(東京都町田市)の他大学合格実績・内部進学状況

日本大学第三中学校の偏差値:36

卒業生370名
日大への内部進学:111名(内部進学率30%)
他大学への進学:207名(56%)

・国公立大学・私立大学の合格者数
首都大学東京:4名
早稲田大学:15名
慶應義塾大学:2名
明治大学:24名
青山学院大学:21名
立教大学:11名
中央大学:21名
法政大学:40名

日本大学豊山中学校→日本大学豊山高校(東京都文京区)の他大学合格実績・内部進学状況

日本大学豊山中学校の偏差値:35

卒業生470名
日大への内部進学:362名(内部進学率77%)
他大学への進学:82名(17%)

・国公立大学・私立大学の合格者数
早稲田大学:7名
慶應義塾大学:5名
明治大学:14名
青山学院大学:8名
立教大学:5名
中央大学:13名
法政大学:10名

日本大学豊山女子中学校→日本大学豊山女子高校(東京都板橋区)の他大学合格実績・内部進学状況

日本大学豊山女子中学校の偏差値:38

卒業生240名
日大への内部進学:123名(内部進学率51%)
他大学への進学:105名(43%)

・国公立大学・私立大学の合格者数
早稲田大学:-
慶應義塾大学:-
明治大学:-
青山学院大学:6名
立教大学:1名
中央大学:1名
法政大学:4名

日本大学中学校→日本大学高校(神奈川県横浜市)の他大学合格実績・内部進学状況

日本大学中学校の偏差値:48

卒業生447名
日大への内部進学:250名(内部進学率56%)
他大学への進学:148名(33%)

・国公立大学・私立大学の合格者数
横浜国立大学:3名
横浜市立大学:5名
早稲田大学:16名
慶應義塾大学:3名
明治大学:19名
青山学院大学:14名
立教大学:18名
中央大学:21名
法政大学:33名

日本大学藤沢中学校→日本大学藤沢高校(神奈川県藤沢市)の他大学合格実績・内部進学状況

日本大学藤沢中学校の偏差値:46

卒業生539名
日大への内部進学:299名(内部進学率55%)

・国公立大学・私立大学の合格者数
横浜国立大学:6名
首都大学東京:4名
横浜市立大学:3名
早稲田大学:23名
慶應義塾大学:8名
明治大学:57名
青山学院大学:32名
立教大学:24名
中央大学:29名
法政大学:41名

千葉日本大学第一中学校→千葉日本大学第一高校(千葉県船橋市)の他大学合格実績・内部進学状況

千葉日本大学第一中学校の偏差値:40

卒業生336名
日大への内部進学:不明 ※付属推薦は202名

・国公立大学・私立大学の合格者数
早稲田大学:10名
慶應義塾大学:2名
明治大学:11名
青山学院大学:5名
立教大学:12名
中央大学:10名
法政大学:22名

土浦日本大学中等教育学校・高校(茨城県土浦市)の他大学合格実績・内部進学状況

土浦日本大学第一中学校の偏差値:35

卒業生116名
日大への内部進学:69名(内部進学率59%)

・国公立大学・私立大学の合格者数
早稲田大学:6名
慶應義塾大学:2名
明治大学:1名
青山学院大学:2名
立教大学:2名
中央大学:2名
法政大学:6名

佐野日本大学中等教育学校・高校の他大学合格実績・内部進学状況

佐野日本大学中等教育学校の偏差値:37

卒業生102名

・国公立大学・私立大学の合格者数
早稲田大学:5名
慶應義塾大学:1名
明治大学:11名
青山学院大学:5名
立教大学:1名
中央大学:1名
法政大学:1名

日本大学三島中学校→日本大学三島高校(静岡県三島市)の他大学合格実績・内部進学状況

卒業生666名
日大への内部進学:285名(内部進学率43%)
他大学への進学:259名(39%)

・国公立大学・私立大学の合格者数
静岡大学:5名
静岡県立大学:5名
早稲田大学:4名
慶應義塾大学:名
明治大学:6名
青山学院大学:3名
立教大学:1名
中央大学:3名
法政大学:7名
同志社大学:1名
立命館大学:1名
関西学院大学:1名
関西大学:1名

日大付属のランキング

日大付属中学偏差値ランキング(一都三県のみ)

1位:日本大学中学校:偏差値48
2位:日本大学藤沢中学校:46
3位:日本大学第二中学校:43
4位:千葉日本大学第一中学校:40
5位:日本大学豊山女子中学校:38
6位:日本大学第三中学校:36
7位:日本大学第一中学校:35
7位:日本大学豊山中学校:35

日大付属校の内部進学率の比較(一都三県のみ)

日大豊山中学・高校:77%
日大第一中学・高校:71%
日大中学・高校:56%
日大藤沢中学・高校:55%
日大豊山女子中学・高校:51%
日大第三中学・高校:30%
日大第二中学・高校:26%

※千葉日大第一は不明です。卒業生336名のうち付属推薦は202名でしたが、一般入試で日大に進学した人数が分かりませんでした。

日大の付属校と一口で言っても日大への進学率が8割近くある学校から2~3割しかない学校まで様々です。

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