大学付属中学校の学費は高いのか?

ここ数年は「2020年教育改革・大学入試改革」及び「私大入試の定員厳格化による大幅難化」の影響で大学付属校の人気が上がっていますが、数年前までは大学付属校を敬遠する受験者が増えていました。その主な原因が「他の私立中学に比べて学費が高いこと」だと言われています。

確かに「大学付属校は学費が高い」というイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?早慶の付属校・系属校と男女御三家の学費を比較してみました。

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女子御三家の初年度納入額

東京都発表の資料によると女子御三家の初年度学費は以下となっています。

・女子学院中学校(東京都)
入学金 38万円
年間授業料 49万2千円
施設費 0円
その他 約19万3千円

1年生の学費(初年度納付額):約106万5千円

・雙葉中学校(東京都)
入学金 24万円
年間授業料 約52万9千円
施設費 0円
その他 約17万2千円

1年生の学費(初年度納付額):約94万1千円

・桜蔭中学校(東京都)
入学金 38万円
年間授業料 約44万8千円
施設費 0円
その他 約19万2千円

1年生の学費(初年度納付額):約102万円

男子御三家の初年度納入額

東京都発表の資料によると男子御三家の初年度学費は以下となっています。

・開成中学校(東京都)
入学金 30万円
年間授業料 48万円
施設費 0円
その他 21万6千円

1年生の学費(初年度納付額):99万6千円

・麻布中学校(東京都)
入学金 30万円
年間授業料 約49万4千円
施設費 0円
その他 約27万4千円

1年生の学費(初年度納付額):106万8千円

・武蔵中学校(東京都)
入学金 37万円
年間授業料 52万円
施設費 0円
その他 30万円

1年生の学費(初年度納付額):119万円

慶應義塾大学の付属校(一貫教育校)の学費

慶應義塾大学の付属校(慶應義塾では「一貫教育校」と呼んでいます)3校は、入学金・授業料はいずれも同額となっています。施設費・教育充実費が普通部・中等部が13万円であるのに対して湘南藤沢中等部は27万円となっている分、他の2校より初年度の納入金額が高くなっています。

・慶應義塾普通部(神奈川県)
入学金 34万円
年間授業料 86万円
施設費・教育充実費 13万円
教材費 約1万4千円
その他 1万5千円

1年生の学費(初年度納付額):約135万8千円
2年生・3年生の学費:約101万8千円

※上記以外に普通部会費(図書資料整備費、行事運営費用、部会活動等)や保有金(副教材、芸術鑑賞会・遠足費用、傷害・賠償保険料、南食堂光熱水費等)、林間・自然学校費用などで年間10万円前後がかかります。

・慶應義塾中等部(東京都)
入学金 34万円
年間授業料 86万円
施設費・教育充実費 13万円
教材費 約1万4千円
その他 1万5千円

1年生の学費(初年度納付額):約135万8千円
2年生・3年生の学費:約101万8千円

・慶應義塾湘南藤沢中等部(神奈川県)
入学金 34万円
年間授業料 86万円
施設費・教育充実費 27万円
教材費 0円
その他 2万5千円

1年生の学費(初年度納付額):149万5千円
2年生・3年生の学費:115万5千円

早稲田大学の付属・系属中学校の学費(首都圏の学校のみ)

・早稲田中学校(東京都)
入学金 30万円
年間授業料 42万円
設備費 約15万1千円
維持費 10万8千円
教材費 5万円

1年生の学費(初年度納付額):約102万9千円
2年生・3年生の学費:約72万9千円

・早稲田実業学校中等部(東京都)
入学金・施設設備資金 42万円
年間授業料 46万8千円
施設設備資金 19万2千円
教育充実費 2万4千円(2・3年は約1万7千円)

1年生の学費(初年度納付額):110万4千円
2年生・3年生の学費:約69万8千円

・早稲田大学高等学院中学部(東京都)
入学金 26万円
年間授業料(1年)85万5千円
年間授業料(2年)91万5千円
年間授業料(3年)96万円
教育環境整備費 28万5千円
実験実習料 1万4千円

1年生の学費(初年度納付額):141万4千円
2年生の学費:121万4千円
3年生の学費:125万9千円

早慶付属校・系属校と男女御三家の学費の比較

慶應の付属3校はいずれも男女御三家より学費・初年度納入額が高いことが分かりました。

早稲田の系属2校は男女御三家と同程度の学費となっていますが、付属である早稲田大学高等学院中学部は男女御三家より学費・初年度納入額が高いことが分かりました。

その他の私立中学校の学費

ちなみに東京都内の私立中学校の初年度納付金(総額)の平均額は約94万5千円で、そのうち入学金は約25万4千円でした。

<都内の私立中学の中で、初年度納付金(総額)が高い学校>

1位:玉川学園中学部(IBクラス) 187万円
2位:成蹊(国際学級) 145万4千円
3位:早稲田大学高等学院中学部 141万4千円
4位:玉川学園中学部(一般クラス) 138万円
5位:東京女学館(国際学級) 136万2千円

上位5校のうち、2013年に大学の募集を停止した東京女学館を除く4校が大学付属中学となっています。

<都内の私立中学の中で、初年度納付金(総額)が安い学校>

1位:八王子実践 54万8千円
2位:清明学園 59万8千円
3位:サレジオ 60万8千円
4位:開智日本橋学園(LC・ACクラス) 63万8千円
5位:国本女子 68万4千円

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